タカコDNA

ムダ取り活動

社員一丸となって「ムダ取り活動」を実践
石崎 義公 ムダというのは限りなくあります。全体の3割はムダだと思うのですが、その3割を取ってもまた新しいムダが出てきます。

このムダを取るということは蓄えを残すことと一緒なんですね。たとえば100万円の売上から純利益として残るのが5万円としますと、ムダを取っての5万円は、100万円にも値するわけです。弊社では本社と滋賀工場に28のムダ取りチームを作っています。これをやるきっかけとなったのは、ある大企業の社長さんとお話をしたことでした。大不況の折に高収益を上げられたわけをお聞きすると、ムダ取りを推奨されていたことがわかりました。またある企業では部分的にこれを取り入れたところ、その部署だけ収益を伸ばしたそうです。3年前、弊社でも本格的に取り組みを始めました。

ムダに気づくポイントは、「本当にこれがいるのか?」と疑問に思ってみること。日々の仕事に流されているだけでは気づかないことも、「なぜ、これがいるのだろう?」「本当に必要?」と考えてみることで、たくさんのムダに気づくことができると思います。
ムダ取り作戦 成果報告

第一期、第二期ともに、現場現物で課題の見える化をはかり、全員の知恵を出すことによって多くの成果を挙げました。
第三期も、「なぜ、これがいるのだろう?」「本当に必要?」という疑問から、ムダ取り作戦を日々の仕事において実施中です。

| 第一期 (2008年度) | 第二期 (2009年度) | 第三期 (2010年度) |

第一期 (2008年度)
チーム名 テーマ 目的
M1 材料のムダ 加工に於ける材料のムダを減らす
M4 出荷資材のムダ 1Way化を推進できる出荷資材を改善する
M5 出荷/帰り便運賃のムダ ・運送に関するムダを取り除き、運送費用の最適化(最安値)を行なう
・物流ルートムダを取り除き、効率の良い輸送方法を考える
M6 消耗品・消耗工具のムダ ・集中購買・共通化・再研磨による在庫数削減
・入札制度を確立し最安値での調達
M7 消耗品・消耗工具の購入方法のムダ
M9 エネルギーのムダ 全員がエネルギーのムダを考え、工夫し、これをきっかけとしてエネルギーの節約を普及させる
M10 場所のムダ 滞留在庫と遊休設備の見直しと、社内在庫置き場のムダの削除に取組み、外部倉庫費用を削減する
合計年間効果金額(万円)    6,501.4
第二期 (2009年度)
チーム名 テーマ 目的
M13 消耗品・消耗工具のムダ
(M6・M7継続)
切削条件ツールの標準化・共通化・再研磨の推進によるトータルの消耗工具費削減と工具資産の有効活用
M14 エネルギーのムダ
(M9継続)
社員全員の省エネ意識の向上を図る為、電気、エアー、油などのエネルギー資源の徹底した見える化を行い、誰もが省エネを身近に感じる事の出来る環境作りを目的とする
M15 外製単価のムダ ・コストテーブルを作成し、単価基準の明確化による適正な価格化を実施し、費用の削減を図る
・外製加工品取込と完品購入化により費用削減及び付帯作業の低減を図る
M16 サイクルタイムのムダ 加工条件の見直しや段取り時間の短縮活動を図り実トータルサイクルタイムの短縮を行う
これをたたき台として標準化を作り横展開(他グループ含む)を行うことで社内加工費の低減を図る
M17 事務処理のムダ 普段、使用している帳票や書類のムダ、部門間で重複している事務処理のムダを無くす
M19 出荷資材/運賃のムダ
(M4・M5継続)
1Way化を念頭に置き、出荷資材、運送形態の総合的な見直しを行い、最適な物流を目指す
M20 品質確認作業のムダ 工程能力と工法による品質保証体制を確立し、品質確認作業の効率化、簡素化を実施する
また品質をコントロール出来る人財を育成する
M21 TVCとTSP間の物流のムダ TVC⇔TSPでの効率的な物流を追求し、材料出荷・製品(仕掛含む)受入における一気通貫の実現
合計年間効果金額(万円)    1,476.7
第三期 (2010年度)
チーム名 テーマ 目的
M23 消耗品・消耗工具のムダ 再研磨、バニシングの内製化を推進する
M24 エネルギーのムダ エアーブロー廃止活動を主体に進める
M25 TVC-TSP間物流のムダ TVC-TSP間の物流のムダ、詰め替えのムダを無くす活動
M27 品質確認作業のムダ 品質確認スピードアップによる立上りロス改善を中心に進める
M28 設備のムダ 工程改善等により設備削減する
現在活動進行中