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コラムページ

Vol.1 「モノづくり」とは何でしょう?

通常は生産や製造業自体、そこで使用される様々な技術、人のことを言います。
それも単純作業ではなく、高度な技術を使った製造をする場合に用いられると思います。
似た言葉に「生産技術」がありますが、あえて「モノづくり」という古い大和言葉を使うことで当社のポリシーが、技術力の高さだけでなく、より高度で精神性の高い技術活動であることがアピール出来ればと考えています。

Vol.2 最初にやるべき「工程設計」

料理で言うところのレシピです。もっとも料理の場合はその場その時で、ちょっと調味料の配分を変えたり、材料の値段が高かったから量を減らしたり、という変更がかかることもありますが我々が作る工業製品はそういうわけにいきません。
お客様から頂戴した完成図面、自社で設計した完成図面に基づき、その製品が均一性、互換性を持っていることを保証する必要があります。
もちろん、ただ単に作ればいいというものではなく、いかに早く、いかに安くを考えなければなりません。この早く、安く・・・が結構手ごわく、料理でも手を抜くと、味にあらわれますよね。
ですから我々はどのような順番でどのような方法で、物をつくっていくかを試作段階から見極めて最善、最良の方法を常に模索しています。

『商品は1工程で仕上がるものではない。材料選びからさまざまな工程を経て完成品になる。
重要なことは、完成してから商品の良し悪しを判定していたのでは不良の山を作ってしまうので各工程できちっとした生産をしていくことである。
各工程でどういう作業をするのか、どういう基準にするのか、どういう規格でするのかを、工程図面と工程標準書に明記しておくことだ。製造前においてはこの作業が最も重要だ。きちっとした仕組みができているか、ベテランでないとできないような工程手順を踏んでいないか、新人やパートタイマーなど仕事に慣れていない人が作業しても不良がでない仕組みになっているだろうか。
さらに安定した生産方法であることも重要である。次の工程に不良を渡さないこと、次の工程はお客様であるという観点から考えることが求められる。』(当社創業者 石崎義公著「まぁいっぺん聞いとくなはれ」より抜粋)

Vol.3 図面通りでいいのか?

前項で完成図面に基づき、工程設計すると紹介しました。
確かにそれはとても重要なことです。
でも、ただ単純にニーズに応えた製品を作るのでは、スーパーマーケットに並んでいる商品と同じです。
せっかく当社から購入することを選んでいただいたお客様に失礼だと思います。
我々作り手の思いを提案して、更に安く、更に高精度で他社に真似の出来ないモノづくりを常に心がけています。

Vol.4 技能伝承「モノづくり道場」

昨今の工作機械は、ほとんどが数値制御機能付きの高性能な機械になっています。
何10年も携わっているベテランでも、初めて機械を触る人でも、ボタンさえ押せば全く同じ物が出来るのです。
その結果、確かに図面通りの品質レベルの物は出来上がってきますが、プラスアルファの物を求めることは出来ません。
機械の精度=物の精度では、当社のモノづくりとは言えません。お客様にアピールするところも全くありません。
プラスアルファのモノづくりをするためには、匠の技術も必要になってきます。
誤解のないように言っておきますが、製造に従事する人全員が匠である必要はありません。
モノづくりの工法や条件を決めるのに匠の技術を持った人が必要なのです。

会社を人に例えるとタカコは今、不惑の40歳手前です。
10代~20代前半の青春時代を大阪府の東大阪市で過ごしました。
東大阪市はご存知の通り、世界でも有数の中小企業の街で、職人の街です。
そのおかげでタカコの中堅社員たちには、職人の匠の技が受け継がれています。
その匠の技を次世代の若手社員に連綿と受け継いでいくために、設立したのがこの「モノづくり道場」です。

Vol.5 工法開発

前述した匠の技が車の後輪なら、方向を決める前輪とも言えるのが工法です。
他社と同じ工法では、当社のモノづくりとは言えません。
超高額で高性能な機械を保有している会社が世界一の物を造ることになります。
世界中探してもどこもやっていない方法や仕組みを考えて実践してこそ、競合他社に勝ち続ける世界一のモノづくり会社と胸を張って言えるのです。
そのような工法は既にいくつも保有しております。もちろん今も日々新しい工法開発にも取り組んでいます。
その内容は・・・もちろん当社のトップシークレットなのは言うまでもありません。

Vol.6 モノづくりの考え方

工法に関しては、具体的に紹介は出来ませんが、当社のモノづくりの考え方についてお話したいと思います。

1ヶ流しでのモノづくり
・材料投入~部品加工~熱処理~仕上加工まで一貫で最短のリードタイムでモノづくり。
今までやってきた工程を省略したモノづくり
少し乱暴な言い方かもしれませんが、もちろん手を抜くという意味ではありません。
例えば、同業他社であれば、必ず行なっていると思われる工程をしないで済むようなモノづくり
または複数の工程を引っ付けて一つの工程にするモノづくり。
切粉を出さないモノづくり
サブミクロン単位での高精度なモノづくり
海外工場生産によるコストメリットを活かしたモノづくり
自社設計の機械を駆使したモノづくり