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技術革新へ絶え間なくチャレンジ! 代表取締役社長執行役員 加賀谷 浩

「タカコイズム」で世の中にない工法を生み出しています

私どもの経営理念のひとつに、「絶えざる技術の革新」があります。

モノづくりに徹底的にこだわって技術革新をしていくということ。これをやめてしまうと成長はなく、世界の中で勝つことはできなくなると常に考え、やり通していこうという精神がつまり「タカコイズム」です。

弊社は、油圧ポンプのピストンにおいて、現在世界シェアNo.1です。このことについて創業者の石崎もよく話すのですが、世界一になるには2つのやり方しかないと。1つめは世界にない物を作って供給すること。2つめは世界にない工法で作って供給すること。私どもは後者ですね。アキシアルピストンポンプの内蔵部品の量産化を世界で初めて可能にした会社ですし、これからもタカコは、世界にない工法で世界中の会社ができなかったことを実現する会社だと考えています。

タカコでは工法開発の部署を設け、新工法であったり、こういう精度を出すためにはもっとこうしたほうがいいはずだということに果敢にチャレンジしています。それがタカコの存在意義であり、高い精度が求められる分野で世界トップとなった技術力にもつながっていると思います。

人々の暮らしに直接貢献できる企業でありたい

10年後、50年後もタカコが世の中に認められるためには、いかに社会に貢献できるかがキーだと思います。またそうでなければ、これからの企業は生き残っていけないのではないでしょうか。弊社が部品の量産を実現したことでアキシアルピストンポンプが非常に多く作られるようになり、建設機械や工作機械などの大幅な普及に貢献したと自負していますが、これからはもっと直接的に、人々の暮らしに貢献できる企業として成長していく必要があると考えています。

例えば弊社は、今までは精度を買っていただいていましたが、これからは性能も買っていただき、新しいビジネス分野を広げていきたいと考えています。具体的には油圧ポンプの延長線上で、自社開発した製品がいくつかあります。なかでも研究開発中の小型ピストンポンプは、今後、弊社の商品としてかなりのウェイトを占めてくると思います。

小型ピストンポンプには、まず介護という需要があります。ご存知のように介護というのは非常に重労働ですが、小型ピストンポンプを人間の腕に装着することで、人間を軽々と持ち上げることが可能になります。小型ピストンポンプは小さいけれど、それだけ大きな力を発揮するんですね。または少子化により働き手が少なくなる社会問題もあります。ロボット産業もそういう社会のニーズや問題点に着目したものですが、私どもも、この分野からもお話をいただいております。このように部品の精度だけでなく性能を買っていただくことで、私たちの技術や製品が人々の生活に直に貢献し、問題を解決する手段・道具となることを、将来に向けた大きな目標のひとつに掲げています。
ほかにも、小型ピストンポンプはモータとしても使えますので、その組み合わせで油を送ったり戻したりする形の中で電気を発生させことができます。省エネ・省資源分野へもタカコの技術はきっと役立つと確信しています。

お客様のためにも「モノづくりの効率化」を推進

弊社では効率化も推進していますが、効率化は会社だけではなく、お客様にとってもメリットのあることが重要です。
そのために弊社では4つのことに取り組んでいます。
まずは「工法開発」。1つの機械の中で1個の製品が確保する時間を短くすることで、コストとエネルギーの削減を目指しています。
2つめに「ライン化1個流し生産」。例えば10工程あれば通常は10台の機械を使いますが、弊社では機械と機械をつなげて物を1つずつ流しています。こうすることで在庫、経費なども抑えられます。
3つめに「最適生産」。弊社には世界中にお客様がおられますし、お客様から遠いところで生産しますと時間も経費もかかります。またそれぞれの工場に得意分野がありますから、どこで作るのが最適かを改めて見直そうと考えています。
4つめに「最適調達」。どこで作るかを決めたら、材料などの購入も現地で行うことを徹底していこうと考えています。

「最適生産」「最適調達」に関していえば、今後は、拠点の再編成も必要となるかもしれません。市場として重要視する国で生産し、現地で売るという考え方が主流の今、我々もお客様の動向を見ながら、現在の3拠点でよいのかどうか、柔軟に対応していかなければならないと考えています。